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呼吸機能検査

肺のモデル

人間ドックで行う呼吸機能検査は、肺や気管支の病気を早期に発見することが目的です。 

呼吸器は生命の維持に必須な酸素を体内に取り込む重要な臓器です。呼吸器は大きく、酸素の交換が行われる「肺」とそこに酸素を送りこむ「気管支」とに分けることができます。肺や気管支に異常が起きて、うまく酸素を取り込めなくなったり、体内で産生された二酸化炭素をうまく排出できなくなったりすると、いわゆる「息苦しい」という症状がでてきます。 

呼吸器の疾患には大きく、急性に発症する病気と、長い時間をかけて徐々に進行する病気とがあります、急性に発症する病気には、例えば喘息発作や肺炎などが含まれます。これらの急性疾患の特徴は、しっかりと治療を行えば、また元の症状のない状態に戻すことができることです。

 

一方、慢性に経過する呼吸器疾患には、一度進行してしまうと元に戻らず、生涯にわたり「息苦しさ」に悩まなければならない病気が含まれています。このような慢性の呼吸器疾患を早期に発見できると、適切な治療や日常生活習慣の注意により、その病気を正常に近い状態に戻したり、あるいはその進行を止めたり、遅らせたりすることができる可能性があります。まだ自覚症状がないうちに行う呼吸機能検査の主な目的は、こうした病気を早期に発見し、適切な対応をすることです。 

呼吸機能検査で早期に見つけることのできる疾患には、「気管支」の病気としては、慢性の咳や痰が続く慢性気管支炎や気管支が痙攣し細くなってしまう気管支喘息、「肺」の病気としては、酸素交換の行われる肺胞が次第に破壊され、体動時の息切れを慢性的に訴える肺気腫、肺が少しずつ硬くなってしまう間質性肺炎と呼ばれる病気などが含まれますが、その他にも肺を膨らますための器械的なしくみである胸郭の異常、肥満が肺の働きに悪影響を与えている状態などの有無を調べることができます。また呼吸機能検査は喫煙の呼吸器に対する悪い影響を早期に発見することのできることが大きな利点であるため、特に喫煙者の方にお勧めしています。 

当センターの院長は、日本の呼吸器病学会認定医の資格を有しています。呼吸機能検査の結果を、胸部X線検査の所見と組み合わせることにおり、多くの呼吸器疾患を診断することができます。

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